一匹小羊の日記  kind of a recluse

群れるの苦手な自称小羊のひきこもりの日々を書きます

日々平凡がいい。もし衝撃的な刺激が欲しいなら

なるべく波風立たない平凡な日々を過ごせることを希望しています。
カフェで珈琲を飲みながら本を読むのが幸せだと感じている。
その代わり本は刺激的なものが好きだ。衝撃的な刺激を味わいたい人は・・・
                     
原田ひ香のDRY

DRY


友達に面白いよと言われて図書館で借りたが
読んでいる途中、後悔した。
   【たぶん一度読んだことある人なら「あ~あそこでね」とわかるはず】
芦田愛菜ちゃんが本は知識が増えると言ってたが、
確かに知識は増えるがそんな知識はいらん
と思う知識・・・があった
    【これも一度読んだ人なら「あ~あれね」とわかるはず】
でもこの本は面白かった。


貧困/介護/毒親/離婚/不倫/タワマン/ 生活保護 /不正受給  /猟奇的殺人などのワードが
満載だ。ラストは悲しかった。


悲しかったところは、主人公の母は毒母なのに、主人公は
その母を探し求めていたように思えた。なんでしょうね母子・・・
そして祖母に対しては、子供時代から大事にされなかったが、
なのに祖母を捨てられない。
でもその優しさは地獄への始まりなのだ・・。


貧乏は時には清貧とかいわれることもあるし、
自虐的に「貧乏だから~」なんて軽く口にしたりもする。


しかし貧困は終わらない絶望だ。一度落ちたら堕ちるところまで落ちていく。
そこで生活していては人間の品というものは育たない。


時々耳にするニュースで、いとも簡単に
貧困から犯罪に落ちていく人がいるということを知る。


人間なんてお金がないとどうなるかわからない。
引きこもりの私にとって、日々平凡に生きていけることはどれほどの幸運か。