一匹小羊の日記  kind of a recluse

群れるの苦手な自称小羊のひきこもりの日々を書きます

年賀状だけの関係、それがちょうどいい距離感

年賀状を「もうやめる」とか「年賀状じまい」など言われていますが
私には年賀状だけでしか繋がれない友が4人いるのです。住む場所が離れているし。


その友たちとは 一年に一度、一行か二行のコメントでの会話。
質問したら返事がくるのは来年。
今の私にとってはちょうどいい距離感なのです。


その年賀だけの関係の4人の友達のうちの一人に
「もう友達でいたくない・・」と30年ほど前に言われたことがありました。


私の過去ブログに、エラそうに人間関係の断捨離をしたとか書きましたが
私も断捨離される側の人間でもあるのですわ。


でも彼女は年賀状だけは毎年くれるのです。それが約30年近く続いています。
ただいつも、コメントは何も書かれていません。そりゃそうだ。


彼女は私が20代新卒で入った職場で知り合い、2年先輩でした。
頭が良くて、話が面白く、打てば響く感じですごく尊敬していたのですが
私が未熟なミーハーで自分勝手でかまってちゃんで・・・どうしようもない人間だったことが
嫌われた原因でした。お互いまだ20代の頃の話。


ただ彼女は頭が良すぎで完璧主義なところがあり


例えば
彼女の上司の部長は部下に誕生日プレゼントをくれるのです。
その年の秋、10月生まれの彼女は財布をもらったが
秋に財布を贈ることは【あきさいふ】と言って
縁起が悪いから普通は贈らないものだと憤慨。


「いいじゃん。私の上司は何もくれないよ」・・と私。
  
その時初めてあきさいふの意味を知った一般常識のない私。


その他に、見合い相手が最初のデートで、隣県をまたいで遠くにドライブに行った
と怒っていたのです。初対面で遠いところに行くのは非常識だと。


「すごく気に入ったからよ~。どうでもいい相手ならそこらのファミレスよ」・・と私。


美人でスタイルも良くそこそこ出会いもできる人なので彼女は恋人もいたのですが
なぜか行動所作諸々に厳しくて、
お見合い相手も、彼女自身が国公立大学出ているから
それなりの羨ましいくらいのエリートからの話も舞い込むのですが・・・・


悲しいかな年齢とともに徐々に減り


結果、今も独身で働いている。




そんな完璧な彼女から今年、年賀状がナント2枚届いたのです。


私、賃貸マンション住まいで、
一昨年 マンションのオーナーが変わりマンション名が少し変わり、
それを昨年の年賀状にマンション名が変わったことを書いておいたのですが、
昨年、彼女は昔のマンション名で一度投函し、間違いに気づき慌てて
手書きで新しいマンション名を書いて投函した様子。


住所が変わってないから昔のマンション名でも今のマンション名でも
どちらでも届くと思うのですが
ちゃんとしている彼女なので昔のマンション名で送るのは失礼だと思ったのでしょう。


確かにこれが取引相手の会社とかなら必ず書き直しが必須だろうが・・・



他人に厳しいが自分にも厳しい。


でも嬉しかった。
どこがかというと
昔とかわってないところ。
やはり彼女は昔のままの実直な人なのだ。


堅物の感じに見えますが、嘘がつけない素敵な人だと思うのです。