一匹小羊の日記  kind of a recluse

群れるの苦手な自称小羊のひきこもりの日々を書きます

弟からの電話

父のことで弟から電話があった


父に肺がんが見つかったと、医者から弟に直接に電話があったらしい


私と弟は親とは新幹線で2時間くらい離れたところに住んでいる。


父も母もこのところよく入院するのだ。


その度に医者の説明や入院手続きなどで 弟はその度帰省している。


弟は仕事もあるからたいへんだと思うが、


今回もまた帰省することになる。


父は80代後半で


10年前は心筋梗塞


5年前は大動脈瘤で手術している


今回の肺がんでは医者は年齢的に手術はしない方がいいとのことだった




10年前の心筋梗塞は


父が突然胸の痛みを訴えて


救急車を呼びたかったらしいが、母が近所に恥ずかしいということで


母の運転で病院の外来で並んで診察を待っていたらしいが


心筋梗塞と言うことで緊急手術。



5年前の大動脈瘤は、再び胸の痛みを訴えて今度は救急車で運ばれたらしいが


その時のCTで心臓ではなく破裂寸前の大動脈瘤を発見。


胸の痛みは心臓に水が溜まっていたものでこれは入院だけでよいものだった


問題は大動脈瘤で、とても難しい手術らしいので、大学病院で手術した



心筋梗塞と大動脈瘤と


2回も死にかけたが、お医者さんのおかげで助かった。


お医者さんはやはり有難い。


今回の肺がんは手術ができないので 余命は半年くらいと言われたらしい。



子供の頃から、父のことが苦手だった。


幼い時、弟と父と三人で父の実家に帰った。


その電車の中で、父のカバンからとてもかわいい舶来の缶がでてきた
その頃はそんなものはどこにも売っていなかった時代


おそらく中身はキャンデイーかクッキーだろう


「なにこれ」とその缶に手が触れたとたん怒られた


「缶を見せてくれ」と言ったらげんこつが飛んできた


その缶の中身は私にも弟の口にも入らなかった


それは父の本家の自分の兄の娘つまり私のいとこの口に入ったと思う。


父は仕事柄(今は禁止されているが)贈り物が多く、


多分それもそのような類だ。


「おれはこんなものをもらえる人間なんだ」と


自分の兄に「すごい」と認めてもらいたかったのだ


そんなことだからよく母と喧嘩になっていた。


とにかく自分の実家には金を費やしたのだ。



そんな父と母の喧嘩でいつも私の心は不安だった


友達から「お父さんが大好きだよ」と聞いたとき


信じられなかった


私はそんな感情は一度もなかったからだ


でも私を一応親元離れた私立大学まであげてくれたのは


ホントの親しかできないので(金がかかっているので)


そこは感謝している